＜2018年3月30日発売＞

 

わかる！使える！接着入門

 

＜基礎知識＞＜段取り＞＜実作業＞

 

接着の初心者に分かりやすく、ベテラン技術者にも有益な内容を網羅した接着ユーザーのための書

 

著者：原賀 康介

日刊工業新聞社
体裁：A5判、並製、176頁
価格：本体1,800円＋税

 

 【1-1】接着の品質とは

　(1) 高品質接着とは

　(2) 高品質接着達成のための基本条件

　①界面で壊れない－凝集破壊率－

　②ばらつきが小さい－変動係数Cv－

　(3) 接着の脆弱箇所

【1-2】接着接合の特徴

　(1) 欠点と利点

　(2) 接着接合の利点から得られる効果

　(3) 接着と他の接合との比較

　(4) 接着の弱点は組合せで補う－複合接着接合法－

【1-3】接着のメカニズム

　(1) 接着の結合の種類

　(2) 分子間力接着の過程と最適化

　(3) 水素結合、表面改質、プライマー

　(4) 表面張力の測定方法

　(5) 表面の違いによる耐久性の差

 【1-４】接着特性を低下させる内部応力

　(1) 内部応力（残留応力）による不具合と内部応力の分類

　(2) 内部応力の種類

　①接着剤の硬化収縮応力

　②加熱硬化後の熱収縮応力

　③使用中の温度変化による熱応力

　④吸水膨潤応力

　⑤被着体の変形による応力

　(3) 接着剤の粘弾性特性と応力緩和

　(4) 内部応力による不具合と改善策

　①異種材料接着

　②異種材料の勘合接着

　③部品の構造

　④接着剤の塗布量と塗布位置

　⑤接着剤の物性、部品の厚さ

　⑥接着剤の短時間硬化、後硬化

　(5) 内部応力の評価法

　①応力を直接求める方法

　②有限要素法で求める方法

【1-5】接着剤の種類と長所・短所

　(1)構造用接着剤、準構造用接着剤

　(2)エンジニアリング接着剤

　(3)柔軟接着剤・粘着テープ

【1-6】接着強度に影響する因子

　　(1) 接着部に加わる力の方向と代表的な評価方法

　　(2) 接着剤の硬さ・伸び

　　(3) 接着層の厚さ

　　(4) 温度・ガラス転移温度(Tg)、速度

　　(5) 重ね合せせん断強度に影響する因子

　　(6) 継手効率

 

第2章　準備・段取り

 【2-1】接着の出来映えは設計しだい

　(1) 接着設計技術と構成要素

　(2) 接着管理技術と構成要素

　(3) 設計段階での段取り 

【2-2】接着剤の選定と評価

　(1) 欠点から候補接着剤の種類を絞り込む

　(2) 使用・管理上のポイントを考慮して接着剤を絞り込む

　(3) カタログの見方

　①強度データー

　②耐久性データー

　③その他に確認すべきこと

　(4) 選んだ接着剤の適性を評価する

　(5) 接着のデータベース

【2-3】被着材料の選定

　　(1) 塗料の密着性が良い材料が接着性にも適しているとは言えない

【2-4】強度設計、耐久設計上のポイント

　　(1) 接着強度の実力値はどのくらいか

　　(2) クリープ対策は重要

　　(3) 耐水性確保のための接着部の寸法設計 

【2-5】構造設計上のポイント

　　(1) 壊れにくい構造にする

　　(2) 不連続性を回避する

　　(3) クリープを防止する構造

　　(4) 作業が容易な構造

　　(5) 検査がしやすい構造

【2-6】プロセス、設備の最適化

　　(1) チェックリストや特性要因図の活用

　　(2) 最適条件と許容範囲を決める

　　(3) トラブル時の工程の連動停止を考える

【2-7】試作時の注意点

　　(1) 試作時のチェックポイント

 

第3章　実務作業・加工

【3-1】接着作業の注意点 

(1) 二液型接着剤の手混合の仕方

①計量の仕方

②混合、脱泡、シリンジ詰め替え

(2) プライマーは塗りすぎてはいけない

(3) 気泡を入れない接着剤の塗布・貼り合せ方法

(4) 表面の凹凸を埋めて欠陥部をなくす

(5) 加圧力の大きさと二度加圧

(6) 治具での圧締が困難な部品の対策

(7) 硬化における注意点

【3-2】接着作業は特殊工程の作業

(1) 特殊工程の作業と管理

(2) 生産開始までに行うこと

【3-3】生産開始後の管理

(1) 作業環境、設備・治工具の管理

(2) 部品、接着前処理の管理

(3) 接着剤の管理

(4) 接着作業の管理

【3-4】作業結果の確認と改善

(1) 作業結果の確認

　(2) 工程能力指数による管理と改善

 

 「内容紹介」「著者まえがき」はこちら

 

株式会社 原賀接着技術コンサルタント